一日目番外編 『シンエヴァンゲリオン』 感想とか

観たよ。シンエヴァ

 

えーてことで劇場版第四作最終章の感想兼整理。

設定部分とかにはあまり詳しくないから、その辺はあまり触れないと思うけど、ネタバレは確実にあるだろうから、理解した上でお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えー、自分はキャラの心情とかそういう部分が気になる人間なので、その辺中心に。

 

と、いいながら最初は全然関係ない部分を。自宅のプロジェクターで視聴したんだけど、ATフィールドが出てくるたびに画面がめちゃくちゃ明滅してポリゴンショックになるかと思った(笑)。プロジェクターの設定が悪いのかな。

 

 

はい、内容について

 

シンジくん

 自分が一作目の『序』を観たのは小中学生のころだったんだけど、正直最初は「情けないやつだなー」と思ってた。でも、自分がこの年齢になって改めて全作振り返ると「すげーな」と思う。

 

親に捨てられ、親の愛情を知らず(感じれず)、それで急に自分を捨てた親に「命がけで戦え、それができないならお前に用はない」(意訳)って言われて、それでいざ戦ったら知り合いも友人もいない転校先のクラスメイトに「もっとちゃんとやれ」(意訳)って殴られて。まあ、彼はそれに落ち込むしうじうじ考えたりもするけど、最終的には毎回彼ら守るため(まあ、シンジくん本人の理由は「親に認めて欲しい」とか「綾波を取り戻す」の方がウェイト大きいんだろうけど)にエヴァに乗るんだよ?すげーよ。もうこの時点で自分だったら「知るかボケ!次エヴァ乗ったら使徒と一緒にこの世界ぶっ壊してやる」ってなりそう。

 

今回のシンエヴァでは冒頭しばらくいじけてたけど、そりゃいじけるよ。手加減してあげてよ。アスカ。いや、まあ、他が優しくしてるんだから自分くらいは厳しくしないとみたいな部分もあるのかもしれないけど。綾波を助けるために戦ってやっとの思いで取り戻したと思ったら意識失って、それで目が覚めたら十年以上の月日経ってて、周囲の人間はめちゃくちゃ自分のことを責め立ててくるし、なんの説明もしてくれない。それで自分なりにこの状況をなんとかしたいと思って頑張ったらその自分の行動の結果、カヲル君は頭吹っ飛ぶわ、フォースインパクト起こるわで自責の念に駆られて、僕はマジで「ゲンドウゥゥゥゥゥ‼お前ぇぇぇぇ‼」って思った。黒波とか周囲の助けがあったとはいえ、ここから立ち直るシンジくん凄いよ…。

 

そして、その黒波との別離。

マジでゲンドウ鬼畜にもほどがあるぞ。息子の耐久テストでもやってんのか。これも泣いて泣いて泣き喚いたけど、それでも次のシーンではもう戦う決意を決めて「僕も行く」ってアスカに伝えるシンジくん(14歳)。

あと、ここのシーンでアスカがシンジくんの決意に驚くことなく、即座にそれを受け入れるのいいよね。なんやかんや言ってもシンジくんのこと信じてるアスカ。

 

場面飛んで親子喧嘩。

初号機と13号機が戦うこのシーンって特撮っぽいシチュエーションとかで戦ってたりしてて、その中にミサトさんの部屋とかもあってこれって、あの場が「現実」ではなく「記憶の中」であることの現れっていうのと、

初号機と13号機による世界(人類)の命運を賭けた戦いっていう壮大なスケールでその実繰り広げられているのはちっぽけな親子喧嘩っていうことを表現してるのかな、なんて思った。

親子喧嘩の末に二人は和解するわけだけど、この時点で僕にはシンジくんが聖人にしか見えなくなった。自分のこと捨てて、いいように利用するだけ利用した親を「すまなかった」だけじゃ許せねぇよ…。あの場の性質みたいなものも影響してたのかもしれないけど、シンジくん(14歳)凄すぎる。

 

で、アスカ、カヲル君、綾波を順に見送ってからマリを待つわけだけど、ここで自分が分からなかったのがカヲル君とか綾波はどこ行ったのか。アスカは普通に肉体もあるし、現実に戻したんだろうけど、カヲル君と綾波が行く先ってどこ?単にそれぞれ13号機と初号機から解放されて魂のあるべき場所に還ったのかね?

 

まあ、ともかくみんなを見送りエヴァがなくてもいい世界を再構築。

その世界でマリと幸せそうにしてるシンジくん

終劇。

 

ここについてはなんかちょいちょいTwitterで「カップリングがー」みたいなのはみかけてたから、見た後に「これのことか!」とは思ったけど、自分は違和感はなかった。

自分のために必死に頑張ってくれて「絶対迎えに行くから待ってて」って言われてその通り迎えにきてくれたってだけでシンジくんの立場なら十分すぎる理由だと思う。まあ、ここにモヤっとする人はたぶん単純に自分の推しカップリングじゃなかったっていうことだろうから論点が違うんだろうけど。

あと、シンジくんはどこまでマリの正体について知ってたんだろ。親子喧嘩のときゲンドウの記憶見てたりするし、だいたいのこと分かってるのかね。

 

 

 

 

黒波と綾波

彼女は第三村での生活を経て人間性を獲得していき、綾波と同じくシンジくんへの好意を抱くわけだけど、そのシンジくんへの好意が仕組まれたものだとアスカに告げられてなお、それを「良かったと思う」って言い切るの、綾波もうそうだけど彼女たちのこういうところ凄いよね…。そして、そんなこと言ってもらえるシンジくんが羨ましいよ。

まあ、しかし、そんな生活も綾波と同じくNERVでしか生きることのできない彼女には長くは許されず…。皮肉すぎるよね。NERVでしか生きることのできず、それを理解していながら彼女はNERVに戻ることなく、第三村とそこでの生活を愛し、その中で果てることを選ぶ…。

 

で、綾波はやっぱり初号機の中にいたんだね。「碇君がエヴァに乗らなくていいように」っていう想いを持ち続けてるのは予想してたから、それゆえの「シンクロ率0%」なのかとQまでは思ってたけど、まさかのシンクロ率は「∞」…。彼女の「乗らなくていいように」という想いとは裏腹にシンクロ率は青天井だったのか…。最高。

 

しかし、綾波シリーズはエヴァがある限り幸せになることはないってことなのかな…。そういう意味では世界の再構築によって一番救われた人物といえるんじゃなかろうか。

 

あと再構築された世界ではシンジくんと綾波って兄妹だったりするのかな?もし、そうなら本当の意味でゲンドウとユイの子供が「シンジ」と「レイ」になるわけでしょ。最高じゃん…。設定的にどうなのか知らないけど、僕の中ではこれを採用していきたいと思います。はい。

ただ、再構築前にゲンドウとユイの二人は現実に戻ってない(?)から再構築後の世界で二人が存在してるのかはちょっと不安なところだけど…。

 

 

 

追記予定